遠距離恋愛のオキテ その五
2004年3月25日<別れの時は泣かない>
久々の東京滞在。
前の会社の同期に近況報告したり、
朝まで気の会う仲間と呑んだり、
カレの部屋で二人でまったり過ごしたり、と
ゆっくりとした心地の良い時間が流れた。
何より一番のお気に入りが、
カレが煎れてくれるコーヒー。
コポコポと湯気を出すコーヒーメーカーの横で
カレが立って煙草をすっている姿を見ると、
「ああ、なんて幸せなんだろう」と
胸が温かい気持ちでいっぱいになる。
幸せって本当に小さいところにあるんだなあ、と
実感したりする。
「はい」と渡してくれる、私のお気に入りのカップに注がれたコーヒーはとても美味しくて、温かくて、
このコーヒーを飲めるのは私だけなんだなあ、と誇らしい気持ちにもなれる。
そんな幸せのヒトトキ。
しかし楽しい時間は本当に早いもので、
否応無しに別れの時間はやってくる。
帰るその日、朝からとても悲しい気持ちに襲われて、
大阪に戻った過去をまた少し、後悔したりする。
それでも残っている時間を楽しく過ごさねばと、
頭を振って気持ちを切り替える。
いつからこんな事が出来るようになったっけ?
そして夕方、新幹線のホーム。
ホームまで見送られるのはとても苦手。
ただでさえ泣くのを堪えているのに、雰囲気がまた感情を
促そうとするから。
いつもは断っているんだけれど、今回はカレがホームまで荷物を
運んでくれた。
私の乗る新幹線がホームに近づいてくると、
モヤモヤとした思いは最高潮に高まって、
それが寂しい気持ちよりも、大阪という土地を選んで出て行った
私自身の後悔の気持ちであったり、
そして何よりカレを愛していると言うキモチであることに
はっきりと気づく。
「じゃあ、またね。ありがとう」
そういって私は新幹線の乗車口に向かった。
・・・振り返ってはいけない。
カレの顔を見たら、絶対泣くから。
泣いちゃ駄目だ。
遠距離恋愛のオキテ。
「別れの時は泣かない」
私が選んだ道。
私が戻る大阪。
それは私が決めたことだから。
だからこそ、絶対別れの時、泣いちゃいけない。
だって、ね。
こうやって別れる度に胸を刺す痛みが
次へのステップに繋がっていると思うから。
この痛みを乗り越えて、我慢して、泣くのを堪えてこそ
私はもっと強くなれるし、アナタのことをもっと愛せるから。
遠距離恋愛はきっと何より、「スキ」というキモチが
別れの度に強くなると、そう思えるんだ。
久々の東京滞在。
前の会社の同期に近況報告したり、
朝まで気の会う仲間と呑んだり、
カレの部屋で二人でまったり過ごしたり、と
ゆっくりとした心地の良い時間が流れた。
何より一番のお気に入りが、
カレが煎れてくれるコーヒー。
コポコポと湯気を出すコーヒーメーカーの横で
カレが立って煙草をすっている姿を見ると、
「ああ、なんて幸せなんだろう」と
胸が温かい気持ちでいっぱいになる。
幸せって本当に小さいところにあるんだなあ、と
実感したりする。
「はい」と渡してくれる、私のお気に入りのカップに注がれたコーヒーはとても美味しくて、温かくて、
このコーヒーを飲めるのは私だけなんだなあ、と誇らしい気持ちにもなれる。
そんな幸せのヒトトキ。
しかし楽しい時間は本当に早いもので、
否応無しに別れの時間はやってくる。
帰るその日、朝からとても悲しい気持ちに襲われて、
大阪に戻った過去をまた少し、後悔したりする。
それでも残っている時間を楽しく過ごさねばと、
頭を振って気持ちを切り替える。
いつからこんな事が出来るようになったっけ?
そして夕方、新幹線のホーム。
ホームまで見送られるのはとても苦手。
ただでさえ泣くのを堪えているのに、雰囲気がまた感情を
促そうとするから。
いつもは断っているんだけれど、今回はカレがホームまで荷物を
運んでくれた。
私の乗る新幹線がホームに近づいてくると、
モヤモヤとした思いは最高潮に高まって、
それが寂しい気持ちよりも、大阪という土地を選んで出て行った
私自身の後悔の気持ちであったり、
そして何よりカレを愛していると言うキモチであることに
はっきりと気づく。
「じゃあ、またね。ありがとう」
そういって私は新幹線の乗車口に向かった。
・・・振り返ってはいけない。
カレの顔を見たら、絶対泣くから。
泣いちゃ駄目だ。
遠距離恋愛のオキテ。
「別れの時は泣かない」
私が選んだ道。
私が戻る大阪。
それは私が決めたことだから。
だからこそ、絶対別れの時、泣いちゃいけない。
だって、ね。
こうやって別れる度に胸を刺す痛みが
次へのステップに繋がっていると思うから。
この痛みを乗り越えて、我慢して、泣くのを堪えてこそ
私はもっと強くなれるし、アナタのことをもっと愛せるから。
遠距離恋愛はきっと何より、「スキ」というキモチが
別れの度に強くなると、そう思えるんだ。
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