<ストーカーになってやろう>

大学時代の友人と久々に呑みに行って、
ギャアギャア一晩中騒ぎまくった。
皆の恋愛話を聞いていると、
何だかまだ大学時代と同じ様なことをしてたりして
結局
「オトコってそんなもんさ」
・・・との結論に至った。

今までの恋愛を振り返ってみて、
遊んだり、遊ばれたり、
駆け引きしたり、笑ったり、泣いたりしていたけど、
今の恋愛が一番心地良い。
離れてみて一番得だなあ、と思った事は、
二人の絆がどんどん強くなっていること。
これってスゴイ事だと思う。

さて、友人にもの凄い悪い男の話を聞いたので、
私も一応浮気チェック・・・とまではいかないが、
昨日の日曜日、しつこく5回ほど電話してみた。

普段は夜に1回電話する程度なのに、
朝、昼、夕方、夜、夜中の電話の大攻撃。
自分でも面白くなって、
うわ〜、プチストーカーみたい!と思いながら。

「おお??何?どうしたの」
と心配する彼に
「浮気チェックです」
と平気で答える私。
けれど夕方には
「あ〜そ〜」
と少し彼が不機嫌になったので
「私、アナタのストーカーなので」
と慌てて可愛らしく言ったみた。
すると彼は
「ホントだよ!ストーカーだよ!」
と言って大爆笑。

「ストーカーです」と言ったことは
とても彼にとっては嬉しい言葉だったらしく、
それからご機嫌で電話をとっては
「浮気してません」
と答えていた。

電話攻撃を毎日するのはマズイけど、
たまにはイタズラでこんな風に遊んでみるのも
遠距離恋愛には効果的なようだ。

遠距離恋愛のオキテ
「ちょっとストーカーになってみる」

イタズラも過ぎると恐いので、
可愛らしくウケを狙って、愛の攻撃をしかけてみて。
初めての秘密日記↓
<たまには文字をつかってみる>

この何週間か、ものすごく忙しくて、
彼と会う時間を全く作れなかった。
それでも、勝手だけど
辛いことが少しでもあると、
無性にカレに会いたくなって、
何度新幹線に乗ろうかと考えてみたりした。
けれど、そこはぐっと堪えて気持ちを静める。

こんな事ができるようになったのは、
離れている状態が、もうすぐ1年になるからかな。
もしかしたら、この1年で、
少し、私は強くなれたのかも知れない。

そんな訳で、この何週間かは、電話三昧。
電話代もこうなったら気にしちゃいられない。
毎日1時間以上、何気ない事を話しまくる。
会話も途切れてくるんだけど、
電話越しにカレの声が響いているだけで、
やっぱり安心した気持ちになって、
電話を切りたくなくなってしまう。

その状態で、3週間目。
もうそろそろ電話代も気持ち的なものも限界だと思い、
真っ白な用紙を取り出して、油性ペンを私は持った。
そしてその、真っ白な用紙にありったけの気持ちを書いてみる。

たくさんの今の私の気持ちを
用紙に書き込んでいく。

そして真っ白な用紙が真っ黒な文字に変わった時、
もう一度読み返して、
私は電話のFAXにその用紙を流し込んだ。

「カレがまだ仕事から帰ってませにように・・・」

ピーという音が鳴って、
電話に用紙が流れていく。

「FAXを送信しました」

電話三昧の日々に少しメリハリをつけよう。
私の文字で気持ちを表してみよう。
カレが仕事から戻ってきて、このFAXを見て、
少しでも微笑んでくれたら。
想像しただけでなんか嬉しい。

そんな、ワクワクした気持ちで
流れ落ちた用紙を拾った。その時、

携帯電話が鳴った。

「FAX見たよ〜。久々にゆっきいの字見たなあ」

なんだ、結局電話が掛かってきた。
それでも何となく、カレの嬉しそうな声。

遠距離恋愛のオキテ
「たまには文字を使ってみよう」

遠距離の毎日にも
少しメリハリをつけてみれば、
また新しい嬉しさに出会えるから。

そして何より文字の力は
大きいと思うから。
<別れの時は泣かない>

久々の東京滞在。
前の会社の同期に近況報告したり、
朝まで気の会う仲間と呑んだり、
カレの部屋で二人でまったり過ごしたり、と
ゆっくりとした心地の良い時間が流れた。

何より一番のお気に入りが、
カレが煎れてくれるコーヒー。
コポコポと湯気を出すコーヒーメーカーの横で
カレが立って煙草をすっている姿を見ると、
「ああ、なんて幸せなんだろう」と
胸が温かい気持ちでいっぱいになる。
幸せって本当に小さいところにあるんだなあ、と
実感したりする。
「はい」と渡してくれる、私のお気に入りのカップに注がれたコーヒーはとても美味しくて、温かくて、
このコーヒーを飲めるのは私だけなんだなあ、と誇らしい気持ちにもなれる。
そんな幸せのヒトトキ。

しかし楽しい時間は本当に早いもので、
否応無しに別れの時間はやってくる。
帰るその日、朝からとても悲しい気持ちに襲われて、
大阪に戻った過去をまた少し、後悔したりする。
それでも残っている時間を楽しく過ごさねばと、
頭を振って気持ちを切り替える。
いつからこんな事が出来るようになったっけ?

そして夕方、新幹線のホーム。
ホームまで見送られるのはとても苦手。
ただでさえ泣くのを堪えているのに、雰囲気がまた感情を
促そうとするから。
いつもは断っているんだけれど、今回はカレがホームまで荷物を
運んでくれた。

私の乗る新幹線がホームに近づいてくると、
モヤモヤとした思いは最高潮に高まって、
それが寂しい気持ちよりも、大阪という土地を選んで出て行った
私自身の後悔の気持ちであったり、
そして何よりカレを愛していると言うキモチであることに
はっきりと気づく。
「じゃあ、またね。ありがとう」
そういって私は新幹線の乗車口に向かった。

・・・振り返ってはいけない。

カレの顔を見たら、絶対泣くから。
泣いちゃ駄目だ。

遠距離恋愛のオキテ。
「別れの時は泣かない」

私が選んだ道。
私が戻る大阪。
それは私が決めたことだから。
だからこそ、絶対別れの時、泣いちゃいけない。

だって、ね。
こうやって別れる度に胸を刺す痛みが
次へのステップに繋がっていると思うから。
この痛みを乗り越えて、我慢して、泣くのを堪えてこそ
私はもっと強くなれるし、アナタのことをもっと愛せるから。

遠距離恋愛はきっと何より、「スキ」というキモチが
別れの度に強くなると、そう思えるんだ。
お約束
<素直にカレに飛び込んでいくこと>

普段なら午後まで寝てしまっている土曜の朝。
私は7時に起きて化粧を始める。
最近買った春物のかわいいパステル色のニットを着て
いつもと違う自分を作り出す。
それから珈琲を飲んで、時計をチェック。
うん、そろそろ良い時間だろう。

車のキーを持って、勢いよく玄関のドアをあける。
外に出ると少し曇ってた。残念。それに少し寒い。

私は「寒いなあ・・・」と独り言を言いながらも
口元が緩んでいる自分に気が付く。
駐車場に向かうまでに
やっぱり自分の心が踊っているのを再確認する。
こんなに軽やかな足は久しぶり。

車に乗りこんで大阪空港へ向かう。
オーディオから流れてくるラジオの曲に合わせて
少しからだが揺れる。
早く空港に着きたい、けれど、
この嬉しさ、ワクワク感をもう少し味わっていたい。
そんな複雑な気持ちが、幸せなヒトトキ。

空港に到着したと同時に、
彼が出口から出てくるのが見えた。
ナイスタイミング。
彼がこちらに向かって走ってくるのが見える。

私は呆然と何も動けないでいた。

どうしよう、スゴイ、なんだろう、
この奇妙なキモチは。
温かくて、嬉しくて、でも何だか泣きそう、そんなキモチ。
ああ、この瞬間を、私はどれだけ待ったのだろう?
どれだけ長い日々だったのだろう?
そうだ、第一声はなんて言おう?
「お疲れ」「久しぶり」???
そう言えば、この瞬間を事前に考えて
カレに一言目に何て言うべきか練っていたんだっけ?
なんだっけ?何を言おうと思っていたんだっけ?
久々だから「何か変わったね」って言われたいし。
ああ〜!!とりあえず抱きついちゃおうか。

助手席のドアが開き、彼が車に乗り込んでくる。
「ゆっきい〜」

彼のその笑顔を見た瞬間、
涙が溢れ出た。
止められなかった。
今まで膨らんで、膨らんで膨らみ続けた
寂しいキモチが、一気にパチンとはじけた。
オトナの女になろうとか思ってたのに
カレの前ではそんな小細工通じなかった。

遠距離恋愛のオキテその四。
「素直にカレに飛び込むこと」

どれだけかっこよく居ようとしても
恋愛に置いては
自分の素直な気持ちに勝てないのかも知れない。

それからカレは驚いて、でも悟ったように微笑んで、
私をぎゅっと抱きしめてくれた。
とても温かくて、涙がもっと止まらなくなってしまった。
<お約束その三>
「携帯電話番号はメモっとく」

土日にカレは旅行に行くと言っていて、
私も快く「行ってらっしゃい」と電話越しに声をかけた。
少し寂しいキモチもしたけれど。
折角だから楽しんで来い!!そう思ってた。
それが金曜の夜。

土曜日。
私はとある講座に出かけ、大変高尚なお話を聴いていた。
帰りに御飯を食べそのまま家に帰る。
しかし、なんとイージーミス。
その会場に携帯を忘れてきてしまっていたのだ。
とにかく連絡を入れて携帯は月曜日に返してもらえることに
なったのだが、
わたしは何よりカレからの電話が気になっていた。

以前、私はカレとケンカをする度に
電話を取らなかった大変ワガママな子だった。
遠距離になってからは、さすがにそれはマズイだろうと思い
近頃は何があっても電話は取るようにしていた。
しかし、今、実際問題、手元に携帯が無い。
・・・大変まずい。
取らない電話をきっとカレは勘違いし、
きっと私が怒っているだろうと思い込む筈。

そこで家の電話からカレの携帯にコールすることに。
・・・。
・・・。
わ、わからない。

カレの番号を私は覚えていなかった。
文明機器に頼りまくってる人間のおろかさが
こんな時、小さく発揮される。
「とにかく月曜に謝ろう」
私も割り切って、
努力もせずそのままにしておいた。

月曜日。
携帯を受け取り、着信履歴を見てみると
カレからの着信が・・・たくさん。
メールも・・・いっぱい。
そこには「怒ってるの」「ごめんね」が
羅列されていた。
これは大変まずい。

そして昨夜。
もうそろそろ仕事から帰ってる頃だろうと思い、
彼に電話する。
「・・・もしもし?」

それから状況を説明するも、カレはずっと元気が無い。
声が小さくて、聞き取りにくい。
「どうしたの?怒ってるの?」
そう聞くと、カレは泣き出してしまった。
「悲しかった」
そう一言。
いい大人のオトコがそんな、号泣?
それほど悲しかった?

・・・本当にごめん。
不安だったよね。
自分がそうされたら、きっと居ても立ってもいられなくなる。
ホント、ごめん。

泣いてる彼をすぐさま抱きしめたかった。

電話を切ってから
私はすぐカレの電話番号をメモった。

「電話番号はメモる」

遠距離だと不安なキモチは2倍になって降りかかってくる。
それを忘れちゃいけないんだ。
<お約束その二>
「あんまり寂しいって言わないで」

金曜、週末。
東京にいた頃は、カレとこれから過ごす3日間が嬉しくて
会社に居ても浮き足立ってた。
それが一変、今は週末の予定を埋めるのに必死。

友人もそれぞれ彼氏がいるから
毎週一緒に遊ぶわけにもいかないもので。
それでも、週末襲ってくる寂しさが恐くて、
一生懸命遊び相手を探していたけど、
これはこれで虚しくなってくる。

だからついつい言ってしまうあの言葉。
「寂しい」

電話で何回言ってしまったのだろう?
私から離れたくせに。
私が東京から出て行ったくせに。
なんて身勝手な発言。
それでもやっぱり口からこぼれてしまう。

「あんまり寂しいって言わないで」
「それは一緒のキモチだから」

カレの口から出たこの言葉。
そうか、そうだね、
言っても仕方ないんだよね。
カレも寂しいキモチは一緒なのに、
自ら離れた本人が言ってしまってた。

・・・ごめんね。

遠距離恋愛のオキテ。

「あんまり寂しいって言わない」

それでもホントに辛いときは
少し甘えてもいいかな。

寂しいキモチを一日中抱え込んでいるのは
やっぱりしんどいから。
このキモチをお互い無視しないで
ぶつけ合うのは、たまには必要だと思うから。
<お約束その一>
「毎日電話をしましょう」

毎日23時〜24時までが
仕事帰りのカレから電話がかかってくる時間。

私はこの時間までに仕事を終了し、食事を済ませ
長いお風呂に入って
携帯電話のコール音を待つ。

なぜだろう、それなのに今日は24時をまわっても
電話が掛かってこない。
一抹の不安。
何かあったのだろうか。
それとも・・・。

距離が私にイライラをつのらせる。
以前はカレの家にすぐに駆けつけて行けたのに。
今すぐにでもカレに会いたいのに。
会って「今日は何か面白い事があった?」と
たくさんの話を聞きたいのに。
・・・今は自家用ジェットでもない限り、
カレの顔をこの時間に見る事などできない・・・。

その時コール音が鳴った。


「・・・ゆっきい?」
ああ、カレの声だ。
じんわりと心の中に温かいものが染みていく。
この声をずっと待っていた。

「ごめんね〜。今日仕事がさ〜・・・」

カレの一日。
私の一日。

お互いこうやって報告し合うことで
何となく、不安定だけどリアルに繋がっていられる。
そうやって明日も頑張って電話を待っていられる。

だからこのオキテは絶対に破ってはいけない。

「毎日電話をすること」

カレの声でやっと一日が終わるんだ。

P.S
りっこさん、 haruさん、 AKOさん
リンクありがとうございます。

遠距離恋愛は辛いけど、、、
それ以上に「感じられる何か」が
他の恋愛より多く得られると私は思っています。
自ら決めて離れた東京。
「別れない」と言った彼。
今になってカレと離れ離れになることが
こんなにツライとは正直思っていなかった。

自分の夢とカレへの想いに毎日矛盾が生じ、
いつも迷ってしまう。
今のこの想いを潰してまで
あのヒトと離れているべきなのだろうかと。

この飽和状態の想いを
私はいつまで続けていくつもりなのだろうかと。

毎日自分に問いかけても
答えは中々出てこない。

何も予定のない週末に
襲ってくる寂しさに耐えながら、
それでもやっぱり割り切れないでいる。

今は何よりも
私の心が早く強くなってくれる日を
待ち望む。

同じ想いをされている方に
是非読んでいただきたいです。

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